加味帰脾湯(かみきひとう)

構成生薬 :  山梔子(さんしし), 柴胡(さいこ), 酸棗仁(さんそうにん), 茯苓(ぶくりょう), 甘草(かんぞう), 黄耆(おうぎ), 人参(にんじん), 生姜(しょうきょう), 木香(もっこう), 遠志(おんじ), 大棗(たいそう), 当帰(とうき), 蒼朮(そうじゅつ), 竜眼肉(りゅうがんにく),

効果・効能 : 虚弱体質で血色が悪い人の次の諸症 貧血,不眠症,精神不安,神経症

不眠に使われる漢方薬はいくつかあるのですが、今回は加味帰脾湯をご紹介します。
眠れなくて気分がすぐれず、食欲もなくて体力が落ちている方に使われる方剤です。
このため、胃腸の働きを良くする生薬、貧血を改善する生薬、気分を落ち着かせる生薬、気を補う生薬などが配合されています。西洋薬はピンポイントに不眠に効きますが、漢方薬は不眠を引き起こす原因や不眠にまつわる諸症状に働き、全般的に底上げすることにより改善を図ります。また、西洋薬の睡眠薬と違って1日3回服用し、服用しても昼間に眠くなることはありません。
不眠はあるが、睡眠薬は使いたくないと思われる方や、睡眠薬から離脱したいと思っている方は、併用も可能ですので、一度試してみてはいかがでしょうか。