小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
構成生薬 : 麻黄,芍薬,乾姜,甘草,桂皮,細辛,五味子,半夏
効果・効能 : 感冒,鼻炎,気管支喘息に伴う水様の鼻汁,水様の痰に用います。
青竜は東の守護神ですが、構成生薬の麻黄が青いことから付けられた名前だそうです。
風邪をひくと鼻水がよく出るという患者さんにはお勧めの漢方薬です。
証が合っていれば、服用すると15分くらいで鼻汁が止まります。切れ味がいいのと、総合感冒薬のように眠くならないので、風邪をひかれると「私は小青竜湯がいい」と指名される患者さんが多いです。
アレルギー性鼻炎の患者さんで、抗アレルギー薬で眠気が来るような場合は、この薬だけで乗り切られる方もみえます。
味はなんとなくシナモン(桂皮はシナモンです)の香りがして、予想外の五味子の酸っぱさがあり、初めて服用される方は「変わった味」と思われるでしょう。
麻黄が含まれているので、虚弱な方は、胃のむかつきや、動悸、排尿障害が出ることがあるので注意が必要となります。